インタビュー 医師/清水 浩 患者さんの力になりたい。
慢性期の治療に全力を尽くす
私は高校の時、生徒ために必死になる先生に憧れ、将来は教師になりたいと思っていました。
しかし、受験で失敗し、もう一度将来について考える時間ができた際、思い出したのは、原因不明の胸の痛みに苦しんだことでした。
結果的に肺気胸という肺が縮む病気だったのですが、誤診により3ヵ所の病院を回り、2回入院を繰り返しました。
それからというもの運動することに対して躊躇するようになってしまいましたが、そこまで難しい病気だったのかと疑問に思い、医療に対する興味が湧いてきました。
その後、神戸大学医学部へ進学し、研修員時代には内科や小児科など様々な科目を経験しました。
私は手術して元気に退院していく患者さんを見て「自分も力になりたい」と、以来35年間外科医としての道を歩んできました。
務めていた病院では、24時間365日対応するのが当たり前で、救急を「絶対に断らない」と目まぐるしく毎日が過ぎていきました。
ただそうした中でも体力的な衰えは感じます。
そして手術や治療した患者さんがその後、問題なく生活ができているか心配になる事も数多くありました。
今後はそうした急性期を終えた方々に寄り添い、自分が経験した外科の知識なども活かしながらより患者さんや地域に貢献できればと思っています。
静風荘病院へは4月から赴任しましたが、看護師の方たちはきびきびと動き、地域に密着した素晴らしい病院だと思います。
この静風荘病院の一員として、皆さんの一助になれれば幸いです。