インタビュー 医師/鈴木 英史

インタビュー 医師/鈴木 英史 病気を診ずして病人を診よ。

患者さんと向き合う総合内科医

私の実家は千葉県にあり、町の開業医の次男として生まれました。

父は来院した患者さんを断らず全て診察するため、絶え間なく患者さんが来院し、多忙な父の後ろ姿を見て育ちました。
そのため小さい頃は父と一緒に出掛けた記憶がありません。
私は次男だったこともあり医師になろうとは思っていませんでしたが、高校2年の際、既に医学部へ進学していた兄から「これから一緒にやっていこう」と言われ、迷いましたが医療の道へと進むことにしました。

大学に進学すると兄とも相談し血液内科を専攻しました。

しかし、血液内科は非常に忙しく、重病の患者さんが多いため夜中に呼び出されることも頻繁にあり、あまりの多忙な毎日に「ゆっくり患者さんと向き合う医療」がしたいと思うようになりました。

静風荘病院を手伝うようになったのは30年ほど前からです。
大学時代の同期だった先生から依頼され、大学病院の外来を行いながら診察しておりました。
静風荘病院では時間に追われず、心の余裕が患者さんに伝わるのか、些細な事も相談していただく関係を築くことができました。
生活状況を伺いながら、専門医にお願いする部分と自分が治療する部分と、患者さんにとって何が一番いいのかを会話しながら行う医療に、とてもやりがいを感じておりました。

その後、10年以上、静風荘病院の院長を任せていただき、私の健康上の理由から今は非常勤となりましたが、週1回は実家を手伝いながら、この地域に貢献できる日々に感謝しております。
これからも患者さんの立場になり、自分の能力を過信せず、信頼関係を築いていけるよう努力して参ります。

すまいる通信

今回のテーマ デマ(偽情報)に振り回されない

本当かしら・・・?

新型コロナウイルスで猛威を振るったデマ情報

「中国の影響でトイレットペーパーがなくなる」。
このデマ情報がインターネットやメディアを通じて広く伝搬し店頭からトイレットペーパーやティッシュがなくなる事態が起きました。
トイレットペーパーは98%が国内生産です。政府も異例の発表を行うまでに至りました。

本当だわ

「伝えなきゃ」「念のために買っておこう」の連鎖

デマ情報は「家族や知人のために」という人の心理をついて拡散します。
他の作業に追われ、たまたま商品の補充が遅れた場面に遭遇すれば真実へと認定され、さらなる拡散へと繋がってしまいます。

お互い気を付けなきゃね

勇気をもって「デマでした」と言おう!!

インターネットが急速に発展し、私たちの情報判断能力が追いついていません。
さらに誰でも「自分だけは騙されない」と思っています。
周りの人と情報を共有し助け合うことはとても大切です。
共有した情報がデマだと気付いたら訂正し、お互いに情報を判断する能力を高め合っていきましょう。

体を守るはずの免疫が自分自身を攻撃 膠原病(こうげんびょう)

膠原病は関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどを総称した病名です。
共通する症状は関節の腫れやこわばり、痛みが挙げられます。また病気が進行すると臓器にも障害が現れるようになります。

原因

自分の体を守るはずの免疫が自分自身を攻撃してしまい、関節や臓器などに様々な症状を引き起こします。

対処法

関節リウマチでは、生物学的製剤をはじめとした抗リウマチ薬による治療が飛躍的に進歩しています。
早期に発見できれば病気と上手に付き合いながら日常生活を送ることが可能です。

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