インタビュー 院長/木野 博至 「地域の病院」としての役割
医療は人と人との信頼関係が大切
当院は長年地域に根ざし、地域と共に歩んで参りました。
「医療は人と人との信頼関係が大切」と考え、当院の医師やスタッフは自ら「スマイル運動」を行い、患者さんとの関係を構築しようとする姿勢は素晴らしい文化だと思っております。
近年は高齢化が進み、複合的な症状が絡み合うことが多く、また生活環境も身体に大きく影響してきます。こうした問題は一人の医師や専門家だけで対応するのは難しく、地域全体と連携する必要があります。
訪問看護ステーション「ひまわり」はそうした取り組みの一つとして「家に帰りたい」と願う患者さんの要望に応え、継続的に医療を提供できる仕組みとして機能してきました。
このような取り組みの積み重ねが患者さんとの信頼関係に繋がると考え、私たち病院は「患者さんの安心・安全」を提供できる場所としての役割をしっかり果たしていきたいと思っております。
また、患者さんの生活環境は時代と共に変化し、医療も常に進化しております。
私が静風荘病院に勤務する前、都内の急性期病院では5部門を兼務し、感染制御や緩和ケアなど多くの知識と経験を積み重ねて参りました。これらを活かし、患者さんにベストな医療が提供できる環境を整えていくことは私の役割の一つだと考えております。
最期を迎えるための病院ではなく、日常生活へ戻るための病院として、患者さんやそのご家族を暖かく包み込み、病院へ親しみを持っていただけますと幸いです。