インタビュー 医師/小宇佐 一夫 全身で聴き応える。
安心を感じてもらえる関係作り
私は九州の宮崎県出身で父親が医師でした。
毎日忙しそうに働く父の姿を見て育ち、診療所に多くの地元住民が訪れ、この場所が地域にとって大切というのを何となくではありますが感じていました。
私も何か「人のためになりたい」と当時は科学者に憧れていましたが、計算して1つの答えを導き出すことが好きになれず、高2のときに医師の道を歩むことにしました。
父親の影響もあったと思います。
また、体や手足を使うのは得意でしたので、高校のときは体操競技に熱中しインターハイまで行きました。
今でこそ激しい運動はしなくなりましたが、20代からゴルフを続けており、学生時代から親交のある和田先生と定期的にラウンドし、体の操り方は衰えないようにしております。
東大医学部へ進学後も手先を使うのは得意でしたので、一般外科を専攻し、心臓と頭以外はほとんど診ました。
昨今の医療は細分化や技術進歩が進み、手術をせず内科的な治療をすることが多くなりましたが、疾患によっては外科的な処置(手術)を行った方が患者さんの負担が少なくなる場合があります。
激しい痛みを伴う急性腹膜炎の症状などは生命に関わる可能性があるため素早い判断がとても大切です。
「手術は最後の手段」として考えるのではなく、たくさんあるアプローチの中から目の前の患者さんに最適な治療を選択肢として提供できたらと思っております。
静風荘病院は内科中心の病院ですので、以前のように特別な外科治療を行うことはありませんが、まずはしっかりと患者さんと向き合い、耳を傾け、信頼関係を築くことが重要だと思っております。
日常生活の些細な違和感も気軽に話して頂けますと幸いです。